あなた好みの塗装はどれ?

塗装と一口に言っても、たくさんの種類があるのをご存じでしょうか?
「何を選んだらいいか、わからない!」
「塗料はやっぱり高いものが良いの?」
「塗装工事って、具体的にはどんな作業をするんだろう?」

などなど・・・ここではそんな皆様のために、
塗装について簡単にご説明します。

屋根・外壁塗装、その前に…
屋根や外壁を塗装する際に、まず行うのが【高圧洗浄】です。
高圧洗浄とは、塗装面にこびりついたカビや汚れを高圧の水流によって洗い落し、塗料の接着をよくするために行う作業です。
ほとんどの場合が、ガソリンエンジン式の機械で水を加圧して、噴射します。
イメージとしては、「洗う」というよりも水圧で屋根・外壁の汚れを「削り取る」イメージです。
削り取ると表現しましたが、屋根や外壁を傷つける心配はありません。
この工程の後、下塗り剤(シーラーや微弾性フィラー)を塗ります。
シーラーとは

シーラーとは屋根・外壁と塗料を確実に密着させるために必要な下塗り剤です。
大きく「溶剤タイプ」「水性タイプ」の2つに分けられます。
※使用する塗料によっては専用のシーラーが用意されている場合もあります。

・溶剤タイプ
浸透性(含浸性)が高く、痛みがある場合に有効です。
塗装後30〜60分で乾燥し、水洗い(ホコリを落とす程度)で、すぐ塗装が可能ですが、有機溶剤特有の臭いを発します。
また、現在塗装されている塗料の種類によっては、使用できない場合があります。

・水性タイプ
溶剤タイプに比べ、塗装時や乾燥途中の臭いが少なく、塗装終了後の道具の洗浄(排水)時を含め、環境に対する影響が少ないです。
しかし、乾燥までの時間が溶剤タイプに比べ時間がかかります。(3〜4時間程度)
また、下地の劣化が激しい場合には不向きです。
微弾性フィラーとは
シーラーと同じ下塗り剤で、屋根・外壁の塗装表面にある細かなひび割れ、巣穴を1回塗りでカバーできる優れものです。また、微弾性があるので亀裂をカバーして防水性もあります。
シーラーとの違いは、微弾性フィラーにはシーラーのような浸透して弱い下地を固める性質がない点です。
ですので、旧塗装面が弱くなっていればその部分をはがすなどしてからシーラーを塗り、その上に微弾性フィラーを塗ることになります。
塗料は何からできているのか
屋根・外壁塗料は「塗装膜」(塗装により形成された皮膜)と「塗装膜にならない成分」から出来ています。
塗装膜になる主成分は樹脂で、アクリル・ウレタンなどの合成樹脂が使われています。
塗装膜になる成分のもうひとつは、色を出す顔料です。
顔料は塗装膜に厚みをもたせる役目も担っています。
その他には顔料の沈殿防止剤、色分かれ防止剤、防腐剤、防カビ剤などそれぞれの塗料に応じて必要な添加剤がはいっています。
塗料の種類

現在、使用されている屋根・外壁塗料は大きく分けると、
【アクリル樹脂塗料】【ウレタン樹脂塗料】【シリコン樹脂塗料】【フッ素樹脂塗料】
の4種類です。
また、塗料には溶剤(油性・シンナー系)タイプと水性タイプの2種類があり、溶剤タイプは1液タイプと2液タイプの2種類があります。

・アクリル樹脂塗料
無色透明で、高温における変色に強く、光沢保持性、保色性が大きいです。
電気絶縁性という特徴を持ちます。
屋根・外壁塗装の為の塗料としてはあまり使用されていません。
金額が安く、耐久年数が短いですので、定期的に点検・塗装が必要でしょう。

・ウレタン樹脂塗料
もっとも一般的な塗料です。
耐摩耗性、たわみ性がよく、床材などにも使用されており、耐候性、耐水性、耐油性にも優れています。
鋼材、亜鉛鍍金面、アルミ、モルタル・コンクリートにも塗装可能で、木部との相性が非常に良いです。

・シリコン樹脂塗料
塗装膜の表面がガラス質になるため光沢があり、塗装表面が硬いのが特徴です。
塗装膜の膨れや剥がれが少なく、建物の内部結露を防止する効果もあります。
また、防水性、防汚性が高く、耐久性も十分です。
品質に対して価格がお手頃で、屋根・外壁塗装を行う上での経済的な塗料と言えるでしょう。

・フッ素樹脂塗料
もともとは一般住宅向けではなく、ビルやマンションなどの長期間塗り替え工事が行われない建物で使用するための塗料です。
光沢感があり汚れにくく、耐候性、耐久性を両立させた高価な塗料です。
各塗料の価格と塗り替え年数については下の表をご参照ください。
フローチャート

・光触媒
上記に挙げた他に光触媒という塗料があります。
光触媒は太陽や蛍光灯の光をエネルギーにして、外壁についた汚れやカビを分解し浮かせ、雨水などで浮いた汚れを洗い流してくれる優れた塗料です。(セリフクリーニング効果)
一番効果の出る光はの波長は紫外線です。光量では天井に蛍光灯をつけた部屋の床面あたりの明るさでも反応します。
ただ、フッ素よりも価格が高く、まだ塗装された実例が少ないので、なかなかての出しづらい塗料でもあります。
水性タイプと溶剤タイプ
塗料を水(清水)に溶かすものを水性タイプ、シンナーを混ぜて溶かすものを溶剤タイプといいます。
どちらも耐久性はほぼ同じ(商品によっては溶剤の方が耐久性があると記述されているものもあります)ですが、溶剤はシンナーを使用するため、環境面から問題視する声があります。
どちらも長所短所があるので、一概にどちらが優れているとは判断し辛いでしょう
1液タイプと2液タイプ
1液タイプはそのまま使用できる塗料、2液タイプは「主剤」と「硬化剤」を合わせて使用する塗料です。
1液タイプは扱いやすく、余ってしまっても廃棄せず保管出来ますが、2液タイプは余ってしまった分については廃棄せざるを得ません。
一般的に2液タイプの方が性能が高いと言われています。
近年では1液タイプでも2液タイプに匹敵する性能を持つ商品が開発、販売されています。